印象に残った入試問題の良問を「今年の1問」と題して取り上げています。志望校への腕試しや,重要項目の確認に是非ご活用下さい。
実際の試験を改訂しているものもあるのでご了承下さい。
灘中(2日目)
問題文
1辺の長さが6cmの立方体から3辺の長さが1cm,2cm,3cmの直方体を取り除いてできた,図のような立体Tがあります。いくつかの辺には1cmごとに目盛りがついています。また,3点A,B,Cを通る平面をSとします。立体Tのうち,点Pを通り平面Sに平行な平面と,点Rを通り平面Sに平行な平面との間にある部分の体積は何cm^3ですか。解説
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2015年度 灘中学校(1日目&2日目)解答速報!
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(参考)灘中学校入試資料
灘中の受験生にとって,手も足も出ない難問はほぼなく,試験時間は手が止まることなく問題に取り組めたことでしょう。
今回,灘中らしい落とし穴をしっかり用意しているので,この問題を取り上げました。奥に1cmの三角すいが不足していることが落とし穴ですね。
作図をフルに活用して解く立体図形の問題は,ここ数年の灘中2日目では定着してきました。1日目同様に2日目でも,ひらめきを重視する問題よりも,緻密な作業力(作図力)を試す問題が,近年のトレンドといえるでしょう。