これまで大人向けの書籍紹介が多かったので,小学生向けも沢山紹介していきたいと思います(^^) 更新を頑張ります!
 
素数ゼミの謎01

 
夏休みの課題図書では,もはや定番になりつつある「素数ゼミの謎」をピックアップしました!「もうすでに読んだよ!」って方のほうが多いのではないでしょうか?小学4年生ぐらいから読める内容ですので,もしまだご覧になられていない方にはとてもオススメさせていただきます。
 
素数ゼミの謎02
図や解説も多く,字も大きいのでとても読みやすいです。
 

まるで論文を小学生でも分かるように書かれた1冊です!

素数ゼミの謎03
日本のセミの寿命は約7年で,そのほとんどは地中で育ち,7年目の夏に繁殖のため地上に飛び出て大合唱します。しかし,本書で登場するアメリカのセミは,周期がなぜか13年と17年なのです!!?
 
ご存知の通り1317は素数です。この本では素数ゼミと名づけてその不思議に迫ります!
 
おもに,次の3つの謎が現れ,ていねいに解決していきます。
 
1.なぜこんなに長年かけて成虫になるのか?
2.なぜこんなにいっぺんに同じ場所で大発生するのか?
3.なぜ13年と17年なのか?

 
この本の面白いところは,セミの不思議を知るだけでなく,生物学者である著者のアタマの中をのぞけるようなところです。著者が些細な疑問を持ち,いくつかの仮説をあげて,それを立証していくプロセスが,小学生でも理解できるように分かりやすい言葉で示されています。
 
話の進み方がまるでミステリー小説のようです(^^♪
 
当然,話は現代のセミの話だけにとどまらず,はるか昔,恐竜のいた時代や氷河期にタイムスリップします。セミを話の軸にしながらも,生物の進化の不思議についても,とても分かりやすく触れられています。
 

魔法の数字「素数」の謎がどんどん解き明かされていきます!

素数ゼミの謎04
そして,算数星人がこの本を取り上げた第一の理由は。。。そう!算数です。素数です。
 
人類が素数について考え始めるはるか昔に,太古のセミは素数の不思議,便利さに気がついていたのです!!自然と数学は,やはり絶妙に結びついているのです。
 
と,難しそうに紹介していますが,からくりはとてもシンプルで,算数が苦手なお子様でも絶対に理解できる内容です。ご安心下さい。
 
夏休みも近づいているので,課題図書で読んでみることをおすすめします。
 
素数ゼミの謎05
ちなみに,今は虫全般が苦手なタチなのですが,幼少時代といえば夏休みは近所でセミ取りに没頭しておりました(^_^;)
 
気が付くと,最近では,ますます子どもたちの遊ぶところ(学ぶところ)も減り,便利になったとはいえ,何かと人工的なものが増えたと感じるのは私だけでしょうか?年寄りのようなことを言ってすいません(^_^;)