000-00
幼児向けの知育玩具でピタゴラスというものがありますが,高学年向けの小学生ピタゴラスというものに出会ったので思わず衝動買いしました(^^)
 

 


図形NOTE算数教室の教具漁り(あさり)をしており偶然出会いました。あまり調べず買ってしまい,思いの外,パーツの種類が少なかったことに驚き,Twitterでは酷評ツィートしてしまいました。しかし,使いこなしていくと良い面もたくさん見えてきましたのでご紹介させていただきます。
 
良かった点
・安心のピタゴラスシリーズで磁石が強力で丈夫
・透明なので,立体の構造が把握しやすい
・展開図が理解できる
・必要最小限のパーツが付属している
 
物足りない点
・どちらかと言うと家庭向け 複雑な立体には不適
・パーツが少ないように感じた
・中学受験高学年向けではない
・灘中で出題されるような立体の展開図には対応していない
 
000-01
要するにこんな立体は作れません
 
※ 商品名に「高学年」と明記していますが,中学受験の算数では低学年向けの教具です。
 

付属しているパーツで入試頻出の立体を作ってみた。

こんな立体を作ることができました。
 
001-01
正四角すいです。ピラミッド2つです。
 
001-02
正四角すい2つを合体したような立体
 
001-03
屋根型やゴキブリホイホイ型などとも呼ばれる立体です。
 
これらは切頂三角柱(断頭三角柱)と言い,高さ平均を用いて体積比を求める問題など,最難関算数の頻出の立体です。
にも関わらず実際にどのような立体であるかを手に触れた経験が無い生徒が多いように思います。
 
ここで愚痴を言うと,もう少したくさんパーツが揃っているとさらに色々な種類の立体が作れたでしょう。
 
001-04
トンガリ屋根の家です。立方体の上に正四角すいを乗せただけですが。
 
001-04-02
これを開いたときの展開図です。この教具の最大のメリットが展開図を把握できることだと思います。
 

立方体の展開図を正しく理解しましょう!

中学入試ではとても重要な立方体の展開図について,暗記に走って本質的な理解を怠っていませんか?
もちろん11種類の展開図の暗記などはとても大事ですが,理解した上で暗記するべき(というよりも自然と覚える)だと考えます。
 
002-01
002-01-02
この教具では,正方形が6枚付属しているので,立方体の展開図をくり返し組み立てることができます。
 
さらに少し応用した展開図も
 
002-02-01
002-02-02
002-02-03
002-02-04
002-02-05
完成!!これは意外と難しい展開図ですよ!
図形NOTE算数教室では,これをフル活用で授業で実践しています。
 

正方形と正三角形があれば色々な図形が作成できます。

立体以外にも平面で活用することもできます。正方形と正三角形を並べるとエレガントな図形を作ることができます。
 
003-01
003-02
ここでも愚痴を言うと,やはり枚数が少ないので本格的に巨大な図形を作るには限界があります。。。
 
003-03
ちなみに正五角形は2枚しかないので柱体しか作れません。
 

 
切頂二十面体(サッカーボール型)などの半正多面体(wiki)の作成にはほど遠い教具です。