ふらり01

 
江戸時代を描いた作品の紹介が多くなってきましたね^^;。
 
今回紹介するマンガ「ふらり。」は1巻で完結するマンガです。ちょっとでも興味を持たれた方には是非おすすめします。すぐ読めますよ!
 
作者の谷口ジローさんは,あの孤独のグルメの作者です。男が1人で外食するだけのシュールなグルメマンガで有名ですね。最近はドラマ化もされ,そちらも人気があるようですね。
 
孤独のグルメ

 
 
ドラマはしっかり見たことないので何も言えませんが,原作のマンガはとても面白いですよ。読むとお腹が減ってきます(^^)
 

隠居した男が淡々と江戸を散歩するだけのマンガ

さて,話を「ふらり。」に戻します。
 
この「ふらり。」は孤独のグルメの江戸版で散歩版だとお考え下さい。主人公の男が江戸の町を淡々と散歩するだけのお話です。大きな事件に巻き込まれたり,物語が大きく盛り上がったりすることは特にありません。散歩するだけのお話です。
 
ふらり03
ただ,描かれている江戸の描写や人々の様子がとても美しいです。とにかく情緒豊かで,時代劇やドラマを遥かにしのいでいるように思います。そもそも漫画の絵のタッチは錦絵や浮世絵と似ているので,さらにリアリティーを感じるのでしょう。
それほど文字の多くない漫画ですが,絵を見ているだけでも十分に楽しめます。
 
主人公は,おそらく50歳前後でしょうか。どういった理由か分かりませんが,若くして隠居生活を送っています。要は少し時間を持て余しているのです。
この隠居した男が一人で江戸をブラブラ散歩します(たまに奥さんと)。上野の桜を見に行ったり,品川まで潮干狩りに出かけたりと,当時の生活が垣間見れます。
 
ふらり02
注目すべきは,この男は歩く歩幅を一定にして,常に歩数を数え歩いています。そして,物語の最後に蝦夷地(北海道)へ行くように命じられます。そこで話は終了です。
 
さて,この主人公の男は一体誰でしょうか?
 
 
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