算数に興味が湧くきっかけは人それぞれだと思います。
問題を解く → 正解する → 嬉しい → もっと頑張ってみよう → …
この良いサイクルに乗れば,ますます算数が好きになって学習量も増えていき嬉しい限りです。ただ,中には「勉強は面倒だ」「算数は難しい。。。」と苦手意識を持っており,なかなか好循環に乗れない方もおられるのではないでしょうか?
こういった子どもたちのやる気や興味に火をつけるのが算数教師の仕事だと常々思います。この記事では教師目線でいくつか考えを綴りたいと思います。
子どもたちのやる気に火をつけるための思考力パズル
そのやる気スイッチのようなものの場所は,人それぞれちがいます。でも間違いなく言えるのが,学問の根底は「考えること」だと思います。このBLOGでもたくさん思考力パズルを紹介している通りで,特に小学4年生までの方の場合は,算数へのやる気スイッチが,パズルやクイズなどでも十分構わないと思っております。考えることが好き・楽しいと思えるようになれば,受験算数に必要な燃料は蓄えたことになるでしょう。
ドリルやパターン暗記の問題などをたくさん取り組めば,算数がすぐできるようになるとは思わないほうがいいかもしれません(いち意見です)。
算数の先生はとっておきのネタを持っておくべき!
図形NOTE算数教室など授業をしておりますと,いつもよりも授業内容がはかどって,少し時間に余裕ができるときがあります。こういったときに,よく使う十八番(オハコ)の板書問題を公開してみたいと思います(^^♪
約束記号の問題で,規則にしたがって[?]にあてはまる数を求める問題です。
授業で扱う場合,次のことに注意すると出題が盛り上がるかもしれません。ご参考にして下さい。
(1)絶対に答えが分かっても発言しない!間違った答えでも
これは念入りに約束しておきましょう。答えが分かったら挙手してノートに答えを書いたものをこっそり見せるように約束しておきましょう。誰かが答えを口走るとすべてが台無しになります。。。
(2)適当に答えない!本当に答えが分かったときだけ挙手する。
「なんとなくこれだと思う」など適当に答える小学生もいると思います。いうまでもなく答えよりも理由が大事です。本当に分かっているか怪しい場合は,他の例を出題して答えを尋ねても良いかもしれませんね。
(3)早く正解した子には,最後に解き方を発表する機会を与える
問題が早くできた子をどう参加させるかが,腕の見せどころではないでしょうか。解き方が分かっても,人に説明するとなると難しいものです。制限時間をすぎたら,出来た子の一人に解説してもらってもいいと思います。プレゼンは大事です。
(4)途中いろいろなヒントを出してみる
正解者がなかなか出ない場合はヒントを出すとよいでしょう。出題者の教師は規則を知っているので,あらゆる式の答えを板書するだけでそれがヒントになります。
上に挙げている4つの式はあくまでも例です。早く出来た子には,これらのヒントを答えてもらってもいいかもしれませんね。
早く出来た子はちょっとした優越感を味わうこともでき,まわりにも良い刺激になります(受験はいうまでもなく競争なので)。
(5)時間内に分からなかった人は次回までに考えてくる。
解説は次回の授業などに回してもいいかもしれませんね。
自分で解けた経験が大事です。教師が答えを教えるよりも,時間がかかってでも子どもが自力で解けることが大事だと思います。むしろ時間をかけて考える方が思考力は定着するでしょう。
このBLOGをご覧の教師の方は,以上の5つのポイントに注意して,実践してみてはいかがでしょうか?
解答はスクロールしていくと出てきます。
A☆B=(A+1)×(B-1)の計算をします。
5☆5=(5+1)×(5-1)=6×4=24が答えです。
明日から早速,実践できそうです!
もちろんご家庭でもチャレンジしてみて下さい。