印象に残った入試問題の良問を「今年の1問」と題して取り上げています。志望校への腕試しや,重要項目の確認に是非ご活用下さい。
実際の試験を改訂しているものもあるのでご了承下さい。
雙葉中
問題文
海外旅行に行きました。13万円の所持金をできるだけドルに換えて,残りは円のまま持っていました。最初に250ドルを使いました。次に1000ドルをユーロに換えると,ちょうど768ユーロでした。540ユーロを使い,使わなかったドルもユーロも円に換えると,残りの所持金は全部で4万7284円でした。このとき,1ユーロは何円でしたか。ただし,お金を交換するときの比率は変わりません。また,交換の手数料は考えません。割り切れないときは小数第一位を四捨五入しましょう。解説
今回は先生と生徒役のまなぶ君の対話形式の解説をお楽しみ下さい。
先生:
「さて,円とユーロの交換比率(為替レート)を考えるのですが,ドルとユーロの比率は分かりますか?」
まなぶ君:
「はい,先生!1000ドルを768ユーロに交換することができたので1ドルは0.768ユーロです。」
先生:
「そうですね。良くできました!」
まなぶ君:
「うーん。ここからが複雑だな~。」
先生:
「ところで,この人は買い物にお金をいくら使ったか分かりますか?」
まなぶ君:
「うーん。まず250ドルを使い,その後に540ユーロを使って。。。」
先生:
「そうですが,円に換算すると買い物代金は何円ですか?」
まなぶ君:
「うーん。」
先生:
「出発前の所持金と帰国後の所持金に注目して!」
まなぶ君:
「そうか!130000-47284=82716円だ!」
先生:
「。。。」
まなぶ君:
「これが250ドルと540ユーロの合計だから。。。」
先生:
「もう少しだね!」
まなぶ君:
「250ドルは250×0.768=192ユーロなので,192+540=732ユーロですね。」
先生:
「その通り!では1ユーロは何円ですか?」
まなぶ君:
「はい!分かりました!82716÷732=113円です!」
先生:
「正解!よくできました!」
突っ込みどころが満載ですが,ちょっと一息文章題でした。