あのレイトン教授の参考にもされている噂もあるらしい!?
このBLOGでも記事にしていましたが,サム・ロイドのパズル本が手元に届きました。
サム・ロイドはおよそ100年前に活躍したアメリカのパズル作家で,世界的なパズルブームを起こしたまさに伝説のパズル職人です。
サム・ロイドのパズルがまとめられたこの本ですが,パズルの挿絵が当時のものを再現しており,芸術的な観点でも楽しむことができます。
もちろんパズル本として楽しむものですが,例えば,カフェやバーなどに置いても,その場に自然と溶け込んでくれそうなほど芸術性が高く,モダンな商品です。逆に小学生には,絵に特徴があるので少し馴染みにくいかもしれません。
当時の雰囲気を味わえるレトロなイラストだけでも十分楽しめます。
個人的にこういったモダンのイラストや写真が好きなので,購入後はまずコーヒーを片手にパラパラと本を眺めてしまいました(^^♪
ちなみに表紙はこのような問題で,設定がとてもオシャレです!
「パリの迷路」
これはパリ万国博覧会で提示されたパズル迷路です。参加者は中央の建物を目指してゲートを通っていきますが,それぞれのゲートに記された数字を,持って来たカードにパンチされます。中央の建物まで6ヶ所のゲートを通り,パンチされた数字の合計が136ぴったりになるようにするには,どのようなルートを通ればいいでしょう?
(解答は記事の下部に載せています)
ちなみに,エッフェル塔はパリ万博のために建設された建物です。
昔は考えることも娯楽の1つだった!?
サム・ロイドのパズルは現代と違ってインターネットなどの無い時代に世界中で大ヒットしました。
当時は調べものをする手段もすごく限られていました。当然,自分で考えて正しい選択をしていくケースがたくさんあるわけです。現代のように,誰かが手取り足取りレクチャーしてくれる優しい時代ではありません。自分の頭で考えることに,ひょっとしたら今以上に重きを置かれていたことでしょう。
江戸時代に算額が流行したのと同じように,昔の人はこういったパズルを解くことで贅沢な時間を過ごしました。考えることは時代を超えて楽しまれている最高の娯楽なわけです。
また,サム・ロイドのパズルは読者を少し怒らせるようなユーモアあふれるひっかけでも話題になり,多くの読者を楽しませました。
「このパズルもひっかけじゃないのだろうか?」
「よし!ひっかけ問題かどうか解いてみようじゃないか!」
こういった会話が人々の間で交わされたことでしょう。
100年前の炎上マーケティング!?怒るにも怒れないひっかけ問題
次の問題もひっかけ問題です(先に言いますが)。この本の中でも比較的取り組みやすいものだったのでご紹介させていただきます。
「3人の男の子」
3,1,6の数字の服を着た3人の男の子がいます。このままの並び順316は7では割り切れません。そこで,上手く男の子を並び替えて,7で割れる数にしてください。
思い込みや先入観を捨ててチャレンジしてみて下さいね。
解答はスクロールしていくと出てきます。
答え「パリの迷路」
50→50→10→3→20→3,
1→50→25→20→20→20など複数アリ
答え「3人の男の子」
6を着た子が逆立ちになって931をつくる。
なお,ひっかけの苦情はサム・ロイドさんに^^;