ヨハネス・ケプラー(wiki)
16世紀末〜17世紀のドイツの天文学者
惑星の楕円軌道運動を示した「ケプラーの法則」で有名
そのケプラーですが,かつては次のようなことを思い込み,その考えにこだわったそうです。
惑星が5つしかないのは、正多面体が5つしかないことに関係する
当時は地球をのぞくと惑星は水星,金星,火星,木星,土星の5つと考えられていました。ケプラーは,5つの正多面体が内接して作ったものを宇宙モデルとし,5つの惑星の軌道はこのモデル内にできる円であると考えていたよう。当然これは間違っています。
ケプラーは生涯このアイデアにこだわったが,後に彼自身がそれを否定しているよう。
正多面体の中に正多面体がすっぽり入っていることは有名ですが,
ケプラーが思い込んだ宇宙モデルを再現している素敵な教具がございました。
ケプラーがこだわった正多面体宇宙モデルを組み立てることができる幾何玩具です。
嬉しいことに,上本町の算数教室の卒業生,保護者様にプレゼントでいただきましたので,約1時間掛けて,せっせと組み立ててみました。
モデルを作っている時間は,まるで旅しているように有意義で,とても楽しい幾何旅行ができた気分になれました。
5種類の正多面体の配置関係がとても勉強になる
今回は,その組み立て道中に登場してきた立体たちを写真でご紹介させていただきます。
まずは中央とそのまわりに刺さった12個の玉からスタートします。
さて,この12個がどう化けるのでしょうか??
正二十面体になりました。正十二面体の頂点の個数は12個ですもんね。
(参考BLOG記事)綺麗に立体を描けますか?教師も必見!正二十面体の作図のコツ!
さてそこからへんてこなパーツを取り付けていくと。。。
ちょっといびつに見えますが,正八面体ができます。
そしてこの正八面体を囲むように正四面体が登場。これは中学入試でもおなじみの立体ですね。
これもお馴染みの立方体(正六面体)の登場!!徐々に大きくなってきました!
立方体を囲むように12面の正五角形を作ると正十二面体ができ,これで完成!!!
正二十面体→正八面体→正四面体→正六面体→正十二面体の順に5種類の正多面体を膨らますように作っていきます。
ゆっくり作ると1時間ほど掛かりました(^^) 楽しかったです♪
ゾムツールシリーズは色々なバリエーションが発売されていますのでご参考に。
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また教室に楽しい教具が増えました。ありがとうございました。生徒のみなさんは壊さないでね(^_^;)