おすすめ書籍の紹介がかなり溜まってきましたので順に記事におこしていきたいと思います。(上の画像はWikiより)
 
今回はフィボナッチに関する書籍・絵本です。
 

-フィボナッチ-
自然の中にかくれた数を見つけた人


 
 
数学者レオナルド・フィボナッチの生涯をつづった本です。
文章が少なめで,小学校低学年向けの絵本です。
 

見る人から見るとややクセのあるイラストが特徴的です。
もちろん生涯をつづった伝記の絵本なので内容自体はしっかりしていますが,大人が読むと思っている以上に情報量が少なく感じるかもしれません。
 
後ほど解説をしますが,フィボナッチ数列についてそれなりの知識(知っている・見たことある)があるお子様が一読されるの丁度よい内容のように思いました。
 
こんな人がフィボナッチ数列を発見したんだ!(本当は発見したというわけではないが)と新たな知識の補充や興味関心の向上につながればと思います。
 

フィボナッチってどんな人?


レオナルド・フィボナッチ
中世イタリアの数学者
本名はまた別に存在し,フィボナッチは「ボナッチの息子」を意味する愛称をあらわします。
貿易の仕事で北アフリカ方面を巡り,そこで学んだアラビア数字をヨーロッパ・ローマで広めたことで有名になりました。当時のヨーロッパはローマ数字が使われていました。
 

フィボナッチの残した「算盤の書」ではアラビア数字だけでなく,エジプト式のわり算方法や単位のこと,利子のことなど幅広く数学の意見がまとめられているそうです。
わかりやすい例を挙げると分数の横線はフィボナッチが広めたそうです。
 

この算盤の書では,うさぎのつがい(オスとメス)に関する記述があり,これがみなさんのご存知のフィボナッチ数列につながります。
 
この数列はフィボナッチが発見したというわけでなく,なぜか彼の名前にちなんでフィボナッチ数と呼ばれるようになったそうです。
 

美しいフィボナッチ数列

フィボナッチ数列とは
直前の2つの数を足すと次の数になる数列です。
 

中学受験では有名すぎる数列ですね。
 
フィボナッチ数は,花びらの枚数や貝殻の螺旋など自然界の現象に多く出現します。
 
この数の不思議に関しては無数にありますが,ここで1つご紹介。

はじめから順のフィボナッチ数の2乗の和は,となりあうフィボナッチ数の積になる(2乗とは同じ数を2回かけることです)

はじめから
1,1,2,3,5,8の6つのフィボナッチ数があります。7つ目は13です。
 
6番目までの2乗の数の和は
1+1+4+9+25+64=104となり,これは8×13=104になります。
数が大きくなっても同じことがいえます。
 

上の図がその性質を証明できると思います。
この図の場合は
1×1+1×1+2×2+…+13×13+21×21=21×34
がいえます。
 
フィボナッチ数列の不思議に関してはこの動画が特におすすめです。TEDの動画で小学生にも理解できる内容です。
 

 

フィボナッチ数と黄金比

また,視覚的な話をすると
フィボナッチ数を1辺とする正方形を組み合わせた図形の縦と横の比はどんどん黄金比というものに近づいていきます。
 
黄金比
およそ 1:1.618
視覚的に美しく感じる比率で,ピラミッドや神殿,美術品など黄金比を意識したものが過去から数々残る。
身近なものとして名刺やディスプレイの長方形の比率などがある。
 
過去にも黄金比の書籍をこのBLOGで紹介しておりました。
 
 
(BLOG過去記事)芸術の秋こそ「黄金比」の神秘を堪能してみてはいかがですか?デザイナーにもおすすめの1冊!
 
 
カメラ撮影なども黄金比を意識すると綺麗に撮影できるようです。先日購入したスマホにも黄金比をアシストする機能がありました^^;
 


 
ネットにも色々と黄金比を意識した写真が落ちていました。
 


参考リンク
 

(追記)フィボナッチツリー

後日,こういったアイテムを発見したので取り寄せてみました。


くるくる回転するのがすごく爽快です。商品もすごくしっかりしたつくりです。
 

フィボナッチツリー


 
 
高価な商品なので,小学生の方は購入の際は保護者の方にしっかり相談しましょう^^;