数の悪魔

 

もはや定番中の定番の数学ミステリー本!世代を超えて愛される名作です。

算数って聞いただけで嫌になるお子様はおられませんか?
基礎や計算演習を否定するつもりは全くありませんが,膨大な計算ドリルや一辺倒な毎日の宿題が原因となって(大袈裟に言うと)じんましんが出るほど算数が嫌いなお子様も中にはいるかと思います。
 
「なんのために算数を学習するのか?」
「計算機を使えば計算練習をする必要がないのではないのか?」

 
算数が嫌いなお子様の中にはこのような疑問を持ちながら渋々勉強しているではないでしょうか。こんな疑問に丁寧に答えてくれている本が,今回ご紹介させていただく「数の悪魔」です。
 

数の悪魔は算数が嫌いな子どもの夢の中に現れます!

主人公の少年ロバートも算数が苦手な小学生の1人です。そんな彼が夢の中で数の悪魔(表紙の赤色の御方)に出会い算数のレッスンを受け,数の神秘に夢中になっていくようなストーリーです。タイトルにあるように全12話で構成されている数学ファンタジー小説です。
 
算数が得意なお子様は小3でも理解出来る内容だと思います(漢字は高学年レベル)。また,受験生にもちょっとした息抜きになるような楽しい内容です。本の内容は,一度では理解できないと思うのでくり返し読み返してもいいかと思います。何度読み返してもそれほど飽きないでしょう。
 
まだ2話までしか読んでいないので,読了後,また随時ブログを更新していきます(寝る前に読もうかな)。
 

第1夜「1の不思議」第2夜「0はえらい」

数学の始まりでもあり終わりでもあるような1と0。これを小学生でも分かるように解説してくれています。数学をある程度理解した大人が読んでも,先生役である悪魔の一言が,数学の本質を付いていて,シンプルでかつ奥深いです。
 
数は無限にあることに対して,ロバート少年の「たしかめたの?」という質問に対して

いや,たしかめちゃいない。まず,第一にそうするには時間がかかりすぎる。第ニにそれは余計なことだ!

この悪魔は,毎回とても意味深な返答をします。

0という数字はな,人間が最後に考えだした数字だ。0はあらゆる数字のなかでいちばん洗練されているからね。

続きが気になる方は取り寄せてみてはいかがでしょうか?
 

偏見的な苦手意識を持っていませんか?苦手と向き合うことは大事です!

決して悪魔は実在するものではなく人間がつくり上げた幻想にすぎません。ロバート少年の出会う数の悪魔も同じです。数学を毛嫌いしている少年の夢の中だからこそ現れます。
悪魔(苦手意識)は人の恐怖(決め付け)のようなものなのです。
 
数の悪魔はそんな彼に,塾や学校ではなかなか教えててくれないような神秘的な算数を,夢の中で毎晩教えてくれます。なんて素敵な悪魔(^^)
 
眠れない夜は悪魔と算数レッスンでもいかがでしょうか♪