7月ごろ,大阪天満にある造幣局にフラッと行ってきました。
リンク:造幣局
ライフワークとして大阪検定の勉強もしているので(なにげに資格を持っております),周辺をしっかり見ておきたいと考えていたのと,ちょうど令和元年硬貨の打ち初めの時期でしたので運が良ければ見学もできるのかなと思ったので行ってきました。
産経ニュース:大阪造幣局で令和元年硬貨の打ち初め式
博物館の見学は開園時間であれば可能ですが,工場見学は事前の予約が必要なようです。工場見学を考えられている方はよく調べてから訪ねられることをおすすめします。
明治にできた造幣局
そもそも紙幣と硬貨は製造している組織がちがいます。
紙幣の製造 … 国立印刷局
硬貨の製造 … 造幣局
印刷局と造幣局はどちらも財務省所管の独立行政法人です。
10円玉や500円玉を製造している造幣局は,本局が大阪で,埼玉と広島に支局があります。
江戸幕府から明治政府に変わる際,江戸(東京)にあった金座や銀座を接収し,明治新貨幣をつくる造幣局を大阪に設立したようです。
ちょうど川沿いに位置し,造幣の機械や建築資材の運搬など水利を優先していまの立地でないかと言われています。
参考:絵葉書資料館
奥にあるある建物は当時造幣局に隣接していた火力発電所や鋳造所です。川は大川(旧淀川)です。
右手前にはガス灯があり,この地帯は屋外のガス灯が初めて設置された場所のようです。
こちらの書籍を参考にしました。
絵葉書を通じて,明治に建てられた建築物に関して詳しく載っています。
1冊目はコンパクトで内容が凝縮されていて読みやすかったです。
明治当時の造幣局周辺は日本の最新の技術が集まっていたといえます。(外国から沢山の機械も購入している)
桜の時期は混んでいますが。。。
造幣局といえば桜の通り抜けで,シーズンは超満員です。
歩いていくと当時の門と思われる建物なども残っております。
屋外には創業当時に使われていた圧印機(型をとる機械)も展示されています。
工場見学はできませんでしたが,博物館には入りました。
エントランスには当時の配置のジオラマが置いています。
どの位置に今いるのかを考えながら歩くと面白いと思います。
博物館には貨幣の歴史,造幣局の歴史が学べる展示が数々あります。(入場無料)
硬貨の製造工程も学べます。
映画やアニメの硬貨の展示もたくさんありました(^^)
泉布観・旧桜宮公会堂もおすすめ
国道を挟んで造幣局の向かいには泉布観という建物もひっそりあるので向かってみましょう。
泉布観は明治に建てられた国の重要文化財です。
残念ながら中には入れませんでした。
その横には,同じく重要文化財の旧桜宮公会堂があります。
この建物は,現在レストランとしてオープンしています。
(参考)食べログ
建物の中にも入りましたが,設立当時の名残を発見しました。
明治天皇記念館と呼ばれた時期もあったようです。
帰宅後調べてみると,「泉布観」と命名したのが明治天皇のようでした。
貨幣=泉布
館=観 を意味するみたいです。
泉布観の敷地内も営業時間内は無料で,近くを通った場合は訪れることをおすすめします。
混むことはまずなく穴場スポットだと思います。